- 2022年11月29日
- 2023年1月26日
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COPDの総論(定義、病態生理、検査など)
定義 現在の最新版であるCOPDガイドライン第6版では、 「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生ずる肺疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変が様々な割合で複合的に関与し起こる。臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳、痰を示す […]
定義 現在の最新版であるCOPDガイドライン第6版では、 「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生ずる肺疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変が様々な割合で複合的に関与し起こる。臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳、痰を示す […]
作用機序 ロモゾズマブ(イベニティ®)はスクレロスチンをターゲットにしたヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体です。スクレロスチンは骨細胞によって産生される糖タンパク質で、骨芽細胞系細胞においてWntシグナル伝達を抑制することにより、骨芽細胞による骨形成を抑制するとともに破骨細胞による骨吸収を促進 […]
作用機序 副甲状腺ホルモンは副甲状腺から分泌され、カルシウムとリンの恒常性を調節する作用があります。破骨細胞による骨吸収と腎尿細管でのカルシウムを促進し、血清カルシウム濃度を維持します。作用機序からは骨粗鬆症を進行させてしまいそうな感がありますが、間歇的投与ではむしろ骨形成を促進するようで、骨粗鬆症 […]
作用機序 SERMは選択的エストロゲン受容体モジュレーターの略であり、骨粗鬆症に用いられる薬剤です。そもそもの話ですが、健常人ではエストロゲンは破骨細胞への分化を抑制し、骨代謝の一翼を担っています。女性の場合、閉経によりエストロゲンの分泌が低下してしまい、破骨細胞への抑制がとれて骨吸収が優位となるた […]
作用機序 抗RANKL抗体は骨粗鬆症診療において、個人的にはBP製剤に次いで使用頻度の高い薬剤です。RANKLはreceptor activator for nuclear factor κ-B ligandの略になります。RANKLは骨芽細胞に発現しており、前破骨細胞側のRANKと結合することで前 […]
カルシウムとビタミンD代謝 ざっくりカルシウムとビタミンDの代謝をまとめると上図のようになります。Caは腸管での吸収・排泄、腎での排泄、そして骨への沈着・放出のバランスにより調整されています。 腸管:1,25(OH)2D3がCa吸収を促進(PTHは1,25(OH)2D3の生成を促進し、間接的に関与) […]
作用機序 ビスホスホネート製剤(以下、BP製剤)は骨粗鬆症の要となる薬剤です。2個のホスホン酸アニオン基を持っていることが名前の由来であるそうです。体内に取り込まれると骨に沈着し、破骨細胞に取り込まれます。BP製剤を取り込んだ破骨細胞はアポトーシスに至り、骨吸収作用が抑制されることで効果を発揮します […]
前回の投稿で骨粗鬆症の病態、評価法など、基本的な部分をまとめました。今回からいよいよ治療薬について書いていこうと思います。まずは治療薬の総論的な部分をまとめていきます。 総論 最初に前回と同様、まずは骨粗鬆症の病態図を下記に示します。 骨芽細胞による骨形成と、破骨細胞による骨吸収が平衡状態となってい […]