感染症 2023年2月21日 2023年2月21日 0件 肺結核 結核については下記の記事も参照ください。 病態 感染の成立 結核の感染は、肺結核患者が咳をしたときに飛び散る飛沫中の結核菌を吸い込むことで起こります。いわゆる空気感染の様式をとります。 肺胞マクロファージに貪食された結核菌はその細胞内でリソゾーム酵素の殺菌作用を受けますが、生き延びた菌は肺のリンパ路 […] 続きを読む
呼吸器 2023年2月17日 2023年2月21日 0件 結核性胸膜炎 結核性胸膜炎とは 疫学 結核性胸膜炎は肺外結核の中で最も頻度が高く、本邦では半数以上を占めています(次点は結核性リンパ節炎)。成人ではほとんどが二次結核として結核性胸膜炎を発症するため、免疫の低下した高齢者で発症することが多いです。 病態 結核性胸膜炎には肺結核が先行していることがほとんどと考えられ […] 続きを読む
代謝 2023年2月15日 2023年2月15日 0件 高カルシウム血症 Ca代謝について Caは99%が骨に存在していますが、それ以外に平滑筋の収縮、神経伝達、心筋の刺激伝導、血液凝固など、種々の重要な働きをしている電解質です。 Ca代謝にとって重要なホルモンとして、PTH(副甲状腺ホルモン)と活性型ビタミンDがあります。 PTHは、 ①骨吸収しCaを血中に動員 ➁ビタ […] 続きを読む
消化器 2023年2月14日 2023年2月14日 0件 急性膵炎 病態 急性膵炎は何らかの原因で膵臓に炎症が起こり、心窩部痛と血中膵酵素の上昇などをきたす疾患です。 膵臓にはインスリンなどの内分泌機能とタンパク質分解酵素であるトリプシンなどの外分泌機能があります。急性膵炎では、胆石やアルコールといった刺激を契機に膵臓組織内でタンパク質分解酵素の活性化が起こり、自己 […] 続きを読む
消化器 2023年2月12日 2023年2月12日 0件 胆石症 総論 胆石の種類 胆石は主にコレステロール結石、ビリルビンカルシウム結石、黒色結石の3種類に大別できます。 コレステロール結石は最も頻度の高い結石であり、胆汁中のコレステロール過飽和、結晶化、胆嚢収縮能の低下が形成に関与しています。 ビリルビンカルシウム結石は胆道感染が原因です。胆管狭窄や傍乳頭憩室 […] 続きを読む
消化器 2023年2月12日 2023年2月12日 0件 急性胆管炎 定義 ガイドラインによれば、「胆管内に急性炎症が発生した病態であり、その発生には①胆管内に著明に増加した細菌の存在、➁細菌またはエンドトキシンが血流内に逆流するような胆管内圧の上昇、の2因子が不可欠となる」と定義されています。 疫学 一般的に人口の10%が胆石を有しているとされますが、そのうち急性胆 […] 続きを読む
消化器 2023年2月12日 2023年2月12日 0件 急性胆嚢炎 定義 Tokyo Guidelines 2018によれば、 「胆嚢に生じた急性の炎症性疾患。多くは胆石に起因するが、胆嚢の血行障害、化学的な障害、細菌、原虫、寄生虫などの感染、また膠原病、アレルギー反応など発症に関与する要因は多彩である」 と定義されています。 疫学 胆嚢炎の原因としては胆石によるも […] 続きを読む
感染症 2023年2月11日 1件 結核総論 細菌学 結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は放線菌やノカルディアなどと類縁の微生物です。学名のgenus Mycobacreiumは真菌(myco-)と細菌(bacterium)の中間に位置するものを意味しますが、これは元々結核菌が真菌のように発芽や分枝によって分裂すると […] 続きを読む
感染症 2023年2月10日 0件 インフルエンザ ウィルス学 インフルエンザウィルスはオルトミクソウィルス科に属する、A, B, C, D型インフルエンザウィルスの4属4種を指します。このうちA型、B型、C型の3種がヒトに感染を引き起こします。中でも世界中で感染を引き起こしているのはA型とB型であり、一般的にインフルエンザウィルスというと、この2種 […] 続きを読む
消化器 2023年2月9日 0件 便秘症 便秘症とは 便秘症の定義 米国や英国では、「週3回未満の排便」を便秘症と定義しています。一方、日本内科学会は「3日以上排便がない、または毎日排便しても残便感がある」、と定義しています。 明確な定義はさほど重要ではなく、実臨床では「排便回数の減少や硬便などで患者さんが困っている状態」を便秘症として扱う […] 続きを読む